馬ブロ~競馬・一口馬主・馬券関連の考察ブログ~

元一口馬主、回収率100%越えの馬券術の考え方をつらつら書いています

【名馬紹介1】クロフネ号~産駒の特徴も~

 こんばんは。うまぶろです。

 

今日は名馬紹介と称して、自分の好きな馬を紹介していきます。

まず第1弾は「クロフネ」!

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クロフネなのに白い!!

競馬を始めたてのうまぶろにはいろんな意味で衝撃でした。

 

新馬戦から圧倒

何がすごいって、まずは新馬戦。


クロフネ 3歳新馬戦

当時は2回出れたのですが、2回目の新馬戦で単勝1.3倍におされると、当時のレコードタイムで勝利。しかも全然本気で走ってないかのようなふわふわとした走り。大物であることを予感させます。

 

続く500万下も単勝1.3倍におされて、順当に勝利。

その後のラジオたんぱ杯では、初めて強い相手と当たります。


2000.12.23 ラジオたんぱ杯3歳S アグネスタキオン

のちの皐月賞アグネスタキオンとダービー馬ジャングルポケットです。

アグネスタキオンは4戦4勝で皐月賞を制したものの故障し、引退してしまいます。

さすがのクロフネもこの2頭に芝の中長距離では敵いませんでした。

 

ここでなぜ葦毛なのに、クロフネという名前かという点について説明すると、実はこの年のダービーから外国産馬の参加が認められたという背景があり、馬主の金子真人さんにもクロフネでダービーを制したいという強い思いがあったようです。

 

初のG1制覇

毎日杯を順当に制したクロフネNHKマイルカップにも出場し、初のG1制覇を果たします。


2001 NHKマイルカップ クロフネ

不思議とまったく早い感じはしないんですよね。

それでも勝ってしまう。

 

ダービーへの挑戦

・・・そして迎えたダービー。


2001年 日本ダービー ジャングルポケット 角田晃一.mp4

 

ダービーに参加できるだけでもすごいことですが、クロフネにかけられた期待からすると、ダービー制覇してほしかったなあと思います。まあジャングルポケットも相当な名馬なので仕方ないですが。残念ながら、5着に沈みます。

 

ダート路線へ

続く神戸新聞杯でも3着に沈み、芝での限界が見え始めていました。

そして有名な話ですが、天皇賞秋でアグネスデジタルが急遽参戦を決めたことで、当時2頭しか出走権のなかった天皇賞クロフネは出られなくなり、仕方なく武蔵野ステークス(ダートG3)に出場することとなります。


競馬 クロフネ 2001 武蔵野S

 

これはもう1頭だけ次元が違います。NHKマイルカップのときのタイムが1分33秒。同じ競馬場で同じ距離のダートを走った武蔵野ステークスが1分33秒3。コンマ3秒差です。もしかしてダートの方が芝より速く走れたのでは、クロフネさん?

芝でのふわふわとした走りの原因がわかります。そう、クロフネはダート馬だったのです。いやでも普通、ダート向きの馬が芝のG1であるNHKマイルカップを制覇できるわけないですよね・・・それをやってのけたのがクロフネだったのです。

 

最後にして最高のレース


2001 第2回ジャパンカップダート(GⅠ) クロフネ  (青島達也)

 

前走、武蔵野Sでダート適性を見せつけたクロフネはそのままジャパンカップダート

に出走します。レースを見てください。なんじゃこりゃって感じです。

芝とダートのG1をどちらも制覇して、しかもダートでは2戦連続レコード。ちなみに2着馬のウイングアローは前年王者で当時レコードを記録し、この年のタイムでも前年の走破タイムを切っています。クロフネの桁違いの強さがわかるかと思います。

 

もうね、ここまで語っているのでわかると思うのですが、うまぶろはクロフネファンでした。もう、ジャパンカップダートの走りを見ていると泣けてくるくらいです。

 

絶好調でドバイも視野に入れていたクロフネでしたが、この後屈腱炎を発症し、引退を余儀なくされています。

以後は種牡馬として活躍中!

一口馬主で初めて買った馬もクロフネ産駒でした。北海道まで会いに行ったこともありました(笑)

 

クロフネ産駒の特徴

最後にちょっと知識として役立つこと。

クロフネ産駒ですが、やはりパワー型のダート馬が多く、中山1800mに代表されるようなタフなコースに強い馬が多いです。出足がある半面、差し足はないパターンが多いですね。これはお父さんの遺伝もあるかもしれません。

ときどき芝向きの子供がいますが、芝の場合は短距離向きである傾向が強いです。そして、何より圧倒的なフィリーサイヤー(牝馬の子供に強い子が多い)です。

ホエールキャプチャカレンチャン、アエロリットなど、芝で大活躍する子供はだいたい牝馬ですね。牡馬の場合、クロフネの固さが悪い方向にでるのかもしれません。